日頃あまり、ブログらしい記事を挙げていませんので、たまには日記調で書き込んでみます。
最近は直営の大工さんの仕事が少なく、ハウスメーカー系の仕事率が多いため、当店の仕事が少ないんです。
直営工事なら金物一式買っていただけるし、加工が多いため道具も傷み、買い替えや修理が増えます。
ハウスメーカーの仕事は金物支給率が高いので、金物が売れず、道具も必要な分があれば、加工がない分、
特に買い足す必要性もありません。
当店は修理があるから、まだ食べていくくらいなら何とかなりますが、同業者が心配です。
ネット販売の販売する機械やホームセンターの廉価消耗品は経費を引くと完全に赤字です。
故意に赤字までして、お客さまの気を引く手法です。現金売りだからできるわけですが、
一般の販売店はほとんどが掛売りのため、最低限の経費が出るくらいの売り方をしないと、
経営が成り立っていきません。
とにかく、仕事が少ない時は営業をしなければいけないんですが、現場の職人さんの仕事の協力をしなければいけないのに、
現場で仕事のお邪魔をすることは良くありません。
直営工事が多かった頃、日に数件づつ名刺を配っては新規開拓をした頃が懐かしいです。
1箱の名刺があっという間になくなっていました。
今週は、例年は年間１０棟以上こなしていたM大工さんの現場に久しぶりに行ってきました。
「２ヶ月遊んじゃって、やっと仕事が来たので、今は何とかやっているけど、みんな仕事ないよね〜。」
「そんなことはないけれど、M大工さんは一社の住宅会社専門でやっているから、その会社が暇になると、仕事切れちゃでしょ！」
「そうだけど。」
「やっぱり、仕事が切れそうだったら、先手を打って、別の会社に営業に行かないと。そうだ！M大工さん名刺あります？」
「いや〜、作らないといけないといつも思っているけど。」
「だったら、仕事を取っていただかないと自分が困るから、名刺作ってあげますけど、どうしますか？」
「いくら掛かる？」
「タダで良いですよ。」
「だったら１００枚お願いします。」
ということで、翌日１００枚届けて
「これを渡すだけじゃダメですよ。ちゃんと心を込めて、『よろしくお願いします。』と、お願いしてください。」
とにかくこれからの職人さんは仕事が出来るだけではなくて、
頭を下げる時はしっかり下げて、”お願いします。”
見切る時は、自分を悪者にして、"申し訳ございません。”
こんな職人さんばかりなら、仕事を選べることが出来るので、少しは仕事の条件が良くなるかもしれません。
（希望的観測ですが・・・。）
それではまた。
439223
