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リリーフバルブ

このタイトルを見て何か分かる方、かなりのエア工具マニアかも知れません。
今から30年くらい前までのエア工具には存在しておりませんでしたが、
MAXがTA34/425Jというタッカが最初だったと思いますが、10気圧以上の圧力がエア工具に掛かると、安全のためにエアを抜くバルブのことです。
このバルブをエアの圧力で抜けないように押さえているバネが錆びてきたり、バルブそのものが初期の頃はウレタン性のため、
8年くらいで劣化破損して、何もしないのに、エアを差しただけで、
「ピーーーー」
とエアが抜けるようになってしまいました。
対策として、劣化破損しないように可塑性の樹脂にOリングをつけたものに変更したため、長持ちするようになりました。
同様の部品を釘打機のCN510やCN550にも搭載しましたが、
元々高圧ガスのコンセントとエアのコンセントを同様に使われている工場があって、
使用者が、そこの高圧ガスを間違えて使ってもトラブルが無いようにしたのですが、
そんなトラブルよりリリーフバルブの故障トラブルの方がはるかに多いため、CN550の途中からリリーフバルブの無いものに変更しました。
そのため、リリーフバルブ破損修理がきた時は、MAXならリリーフバルブを交換していましたが、
当店はリリーフバルブを交換せず、新型のリリーフバルブのないエンドキャップに交換したり、
エアタッカはそれが出来ないので、2分のメクラネジを入れて穴をふさいで対処し、二度と破損することがないようにしていました。
(実は修理代もウチのやり方のほうが少し安くなります。)
ちなみに、マキタ・日立・カネマツは採用しておりません。(私の記憶の中では・・・)
それから10数年後、高圧釘打機が誕生し、高圧コンプレッサーが登場しました。
さらに高圧コンプレッサーが出力UPのためタンク内圧力を40気圧以上に上げました。
そのため間違って、高圧のエアが釘打機の入るトラブルを避けるため、リリーフバルブがMAXだけ復活しました。
いつまで持つか分かりませんが、再び10年以上経った釘打機が
「ピーーーー」と、鳴る日は来るのでしょうか?
でも、高圧釘打機はそんなに持たないでしょう。
それではまた。
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