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高圧釘打機の弱点

建築現場では、ほとんど常圧から高圧に移行しました。
軽い小さい反動が少ないことは言うまでもありませんが
高圧釘打機が、すべての面で優れているわけではありません。
過去の何でも書いてきましたが、欠点として
・20気圧を切れると浮き始めるため連続打ちの持続性に乏しい。
・故障率が高い
などがあげられます。
故障率の点で特に弱い部分がメインピストンのバンパになります。
常圧釘打機なら使いすぎて破損することは、ほとんどありませんが
(劣化破損がほとんどです)
高圧釘打機の場合、フルに使うと3年くらいで欠け始めて
掛けた破片がいたずらして、他の箇所の不具合の原因となります。
他の箇所の不具合が無くても一番上面の平面部が一か所でも切れて、
残った面が「C」型になるとリターン不良を起こして、空打ちします。
そもそもピストンのバンパはクッションの役目を果たしますが
それが本来の目的ではなく、打って下がりきったピストンの下で発射口へエアが流れないようにパッキングする部品です。
バンパが破損してエアが発射口に抜けるとリターンのエアがなくなるためにピストンが戻りません。


それを踏まえて、昨年暮れに閲覧者の方からHN-50の修理依頼がありました。
依頼時の症状からバンパが怪しいと睨んで分解したところ

新品と比較すると分かりますが上面の外周部が欠けています。
この程度なら掛けた破片がいたずらさえしなければ不具合はないですが
今回は珍しく裏面がひどく


この破片による不具合があったものと予測されます。