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手付金

ハウスメーカーなどの大手住宅会社のほとんどが住宅の契約時にお施主様から"手付金”を頂いております。
手付金の正確の意味を理解しないと誤解を招きますので、参考アドレス「手付金とは?」
ということで、そのまま着工・完成引渡しした時は内金となり、万が一お施主さんが契約を破棄した時に返さなくても良い違約金となります。
但し、逆に請け負った業者が一方的にキャンセルする時は手付金の倍返しをすることもありますのでお気をつけ下さい。
住宅会社は、一般的にお施主さまから注文住宅の問い合わせがあった時、
1.大雑把な間取りを作成しCADで外観パースや部屋のパースを簡単に出す。
2.見積もりは基本の坪単価x平米数で簡単見積もりをするが詳細な図面や見積もりは作らない。
  この時点で確認申請や資金確保の確認を取る。
3.詳細見積もりもない状態で契約時に手付金(100〜200万円)を頂いてから、詳細図面や詳細見積もりの作成をする。
4.変更は極力着手前に確認し、確認後、再見積。OK確認後着工
以上の手順である。
要するに住宅会社は、お金を頂かないと手間の掛かる部分は何もしないということである。
さらに、ある住宅会社の話であるが、営業マンがこの1〜4までを担当するわけであるが、手付金を頂ければ、歩合金が入る契約になっているようです。
だから、この会社の営業マンはとても新築の返済能力がきついお施主さんでも、半ば強引に手付金を取りに行くようである。
これは、本当の意味でのお施主さんのことを考えているとは言えないと思います。
一時期、返済が無理だと思った時点で、解約すると
「手付金はキャンセルの場合、違約金となりますので、お返しできません。」
と、最悪の事態になったケースも結構あったようですが、若いお施主さんで
「契約時に手付金の説明がないので内金と思って払ってしまったが、これは詐欺に近い!」
といったお施主さんもかなり出て来て、クレームになるケースがないように、現在は手付金を頂く時、意味確認の確認書を取る住宅会社が増えたようです。


前置きは長くなりましたが、先日ある大工さんの棟梁と話をしていた時、
「この前、お客さんが『契約したいから手付金を払います。』と言われたけど、頂いたことなんてないから『要りません』と言ったけど、今考えてみると、お客さんがウチに仕事をお願いしたいから逃げられないように手付金を払おうとしたんだから、断っちゃいけなかった。」
また、別の大工さんの棟梁は、
「やっぱり手付金は頂いたことはないが、頂くべきだ。手付金を頂ければ安心して詳細図面や詳細見積を書けるし、お施主さんが逃げたりしないし、着工が遅くなっても苦にならないからいいね。」
これから、お施主さんと契約しようとする棟梁には手付金を強引にお願いするわけではなく、
できれば手付金を頂きたいくらいの気持ちがあっても良いのではないでしょうか?
また、お施主さんが手付金を払おうとしたら、拒まずに
「棟梁に是非お願いしたい。」
という気持ちをしっかり受け止めて、感謝の気持ちで受け取って欲しいと思います。
それではまた。
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