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八角柱その2

すでに正八角形で木取られホゾ加工も終了した欅の柱を正円に仕上げます。
欅の柱は直径が300mm以上のものも珍しくありませんので、正八角形からいきなり丸くしてもすぐに歪(いびつ)なことがバレますので、
まず、正八角形を正十六角形に変えるそうです。

特に直径300mm以上もあると1辺の長さが結構ありますので、大きいのものに限っては、さらに正三十二角形に木取るそうです。
木取るたびに隣り合う1辺の長さや対角線の長さが微妙に違ってきそうですが、
指金(さしがね)を使って計算する方法があるようで(自分はそこまで聞いていません。)、
さすがは宮大工さんと言った所でしょうか。
最後に仕上がりの丸みと同じ丸みの内丸鉋で角を取りながら仕上げるそうです。
でも、実はこの宮大工さん丸柱を仕上げることの出来る美濃工業のランニングプレーナーを持っています。
削り方は両木口の赤身芯を旋盤のように固定して柱をゆっくり回転させながら、その上をプレーナーが何度も往復します。
しかし、セットが面倒なのかあまり使わず、従来の手加工で行うことが多いようです。
また去年松井鉄工さんから同様の目的の冶具が発売されました。
http://www.matsui-j.co.jp/products/powertool/marubashira.html
なかなか売れないとは思いますが、御奮闘して下さい。
それではまた。
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