「これでは意味が分からない?」と解釈せず、
「使用者が言い表せないような不具合である。」と理解すれば
前進できることになる。
今回は充電マルノコなので、よく言われる「矩がおかしい」である。
いつもおかしいのではなく、良いと気が合ったり
微妙におかしいと気が合ったりするのではないと仮定して調べる。
まず刃を目いっぱい出して刃とベースの平行をチェックする。
すると前と後ろで1mm違う。
今度は刃を1/3くらい出して平行をチェックすると今度はほぼ平行だった。
この場合平行微調整が悪いと思われるが平行微調整は左端限界のところなので
これ以上合わせられない領域。
別の原因として深さを決めるリンクが曲がっている可能性がある。
カーブしているので外さないと分からない。
とにかく外してみる。
こんな形状なので直尺では調べられないので平らな鉄板に乗せて確認すると
明らかに曲がっている。
擦ったら真っすぐに伸びると思ったが、
棒は棒でも”きかんぼう”なので体罰として金床で叩くと
真っ直ぐな子になった。
元通りに組むが、やはり刃を目いっぱい出すと前後で1mm違う。
仕方がないので、ベベルプレートにワッシャを入れてベースを微妙に傾けると
ほぼ平行になった。
おそらく今回の丸鋸は最初から矩が悪かったかもしれない。