毎度、京セラのマルノコの補強プレートの変更依頼を頂いております。
マルノコお買い求めの方の7~8割の方は変更依頼されています。
もちろん当店で交換していますが、外す際にベースのホーローボルトが異様に固い。
無理やり回すと六角レンチが折れてしまいますので
その前にベースとボルトを十分温めます。
”暖かい”くらいでは外れず、触って”熱い”くらいまで温めると外れます。
どうして温めると外れるか?
一般には熱膨張で緩むとかネジロックが緩むとか言われています。
もちろんそれらは正しいと思いますが
今までボルトしか温められないケースでボルトを温めてもネジは緩くなります。
もちろん、その際にネジロックがない場合の話です。
普通ならボルトを温めたらボルトが膨張するのできつくなりそうですが
実際にゆるくなります。
「冷めるときにゆるむから!」と言われるかもしれませんが
温かいうちのほうが緩みやすいと思います。
これはどういうことか?考えてみました。
ネジは利いていないとき
雄ネジと雌ネジの間に隙間があるので軽く回ります。
これがネジが利いたときは
ネジ山同士がお互いに反対方向に寄りあうため摩擦係数が高くなって
緩みにくくなります。
厳密には金属は僅かですが収縮があるためネジ山のぶつかり合う面が凹みあって
より利いた形になります。
その状態で温度を上げると金属が軟らかくなるため反発力が弱くなり
締め付けトルクが落ちるためではないかと考えられます。
間違っているかもしれませんが、これなら雌ネジを温めても雄ネジを温めても
ネジが緩むことになります。
逆に冷却させて緩ませる方法もあるらしいですが実践したことはありません。
この場合は雄ネジのみ冷却させて緩ませるのかな?