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ハンマータッカのお話 その2

昨日の続き
長さが10mmに慣れている方に6mmを見せると肩幅が12mmのため目の錯覚で極端に短く見えるため
使用者にとって敬遠されます。
ラピットは肩幅10mmに対して脚長7mmなのでそれほど短く感じません。
そのため、いくら説明してもなかなか理解を得ていただけませんが、
ハンマータッカが故障して時だけはクレームを付けられっぱなしでございます。


全国的に有名なI工務店の現場に修理へ行った時のことです。
I工務店は金物をすべて工務店至急のため未だに支給されたハンマータッカの脚長10mmを使っていますが、
めちゃめちゃ硬い構造合板を使っているため、屋根の防水紙も壁の防水紙もステープルがほとんど座屈していて
防水紙の用を成していません。
一度サンプルの脚長6mmステープルを渡して現場実験してOK確認し、
I工務店本部にメールで情報を流しましたが、返事なし。
この工務店は上棟を大半がフィリピンの研修生が行っています。
当然研修生では責任が持てないので、現場担当大工さん以外に、大工さんの指導員(通称:先生)が付いております。
先生は研修生にとって絶対的な存在なので、片言の日本語しか話せない研修生は先生の言うことは従います。
私が現場に着いたら、構造合板を研修生が一生懸命貼っていました。
私を見つけた先生が研修生Aさんに
「A!修理のタッカ取りに来たぞ!すぐ持って来い!」
Aさんは足場を降りて4台のハンマータッカを持ってきました。そこにすかさず先生が
「Aの使い方が荒いからタッカがすぐ壊れる!」
と、大きな声で怒鳴っているのですが、
よく見ると、どう見ても後ろに見える二人の人物は工務店の営業マンとお施主さん。
お施主さんなんかビビリ気味。とっさにこんなことを言ってしまいました。
「I工務店さんの構造合板は普通の建築会社が使うものよりかなり硬いものを使っているから、お施主さんは安心だけどそれを打っているタッカはいくら新品でもすぐ壊れちゃうよ。」
それを聞いた担当営業さん
「知っていますよ。分かっております。」
今度はお施主さん。半分ビビリながら
「これなら安心して住めます。」
ちょっと苦しかったですけど、思いっきりヨイショしちゃいました。
でもカラーベストとサイディングの裏の結露がステープル座屈穴から少しづつ漏水しているかもしれませんが・・・
それではまた。
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