このタイトルは、兼房の登録商標です。
似たようなものが他社にございますが、国内市場で出回っておるものは、ほとんど兼房の商品になります。
知らない方も見えると思いますのでご紹介させていただきます。
このエンシンブロックというものは、ワンタッチで装着できる電気カンナのカンナ軸のことを言います。
写真左が取り外し式ブロック、右が軸付きブロックです。
とにかくこの刃物取替えが至って簡単なんです。
はずす時は裏刃の中央のくぼみを専用のポンチで一発叩くと刃物が左右にフリーになりますので、写真の通り横へ抜くだけ。
替え刃は裏表共使えますので、反対側を使っていなければ裏返して元通り差し込めばＯＫです。
セットするときはもっと簡単。刃調整は不要。刃のロックも不要。
刃がフリーで左右に動くのにロックが不要というのは、ちょっと怖いですが、その名の通り遠心力でロックするので、ロックする必要がありません。
新品の試運転の説明をする時ですが遠心力で締まる時、さすがに近くにいる皆さんは逃げていきます。
私が逃げたらシャレになりませんので、近くで身を呈して実演します。
でも、やっぱり何かあるといけないので、近くにいないほうがいいと思います。
これを見て、一つ疑問に思う方がおられると思います。
自動かんなのように横に抜けないタイプはどうするか？
その時は裏刃を思いっきり押さえる冶具が付属されております。
裏刃を一番奥まで押さえ込むと替え刃は正面から抜ける仕組みになっております。
それを聞くと、なおさら始動時に刃が飛んできそうな不安がよぎるかもしれません。
しかし、実際に刃が飛んだといった事例は聞いておりませんので安心してください。
先日お客様からプレナの研磨式のブロックをエンシンブロックに交換するようにとのオーダーが入りました。
理由は刃の交換を簡単にすることではありません。
エンシンブロックの刃物は刃裏が特殊形状になっていて、逆目が出にくい構造になっております。
どんな構造になっているかは、長い説明になりますので、後日お話をいたします。
それではまた。
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