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昨日のレーザー修理

昨日のあるなしクイズ、まだ回答コメントがありません。
ここで少しヒントとして過去の問題(あるなしクイズのことではありません)とカブっているところがありますが・・・・・
これくらいでやめておきます。それでは本日の記事を書き込みます。


一昨日、1年前ほど前に14800円で買っていただいた特価品の縦横レーザーの修理品が持ち込まれ、
「今日、レーザーを使っていたら縦の線が斜めで止まってしまったので、見て欲しい。」
とのこと。
とりあえず、お客様が見えるうちに質問が出来るように店内に常設してある検査装置(大げさに言ってすみません。ただの下振です。)で、精度の確認。
「特に異常はないですね〜。」
「振るとカタカタ音がするんですけど」
確かに音がします。ということは明らかに異物が入っています。
急いでいないと言うことで、他のお客様も見えたこともあり、預かることにしました。
昨日仕事のキリが付いた時、このレーザーをカバーを開けてみましたら、カバーを外さなくても良く見れば分かったんですが、
水平側のガラスが外れて、水平補正機構の中に入っていました。
これでは、レーザーがまともに補正するわけがありません。
(前日異常がなかったのは、たまたまその時ガラスが補正装置に触れていなかったんでしょう。)
原因が分かれば、修理業務の半分は終わっています。(私どもの修理は原因究明が平均手間の半分です。)
さあガラスを付けようと思ったら、ガラスはシリコンコーキングで接着されていました。
知っている人は知っていますが意外と知らない人が多いこと。
”シリコンにシリコンが付かない”
シリコンコーキングは固まるとすべての物質を受け付けなる性質があります。
そのため、欠点は塗装が付きません。逆にそれは利点でもあります。汚れがつきにくく、酸化や劣化も少ないんです。
しかし困ったことに、同じ物質であるシリコンコーキングまで、はじいてしまいます。
対策として、残っているシリコンをすべて取り去らなければいけません。
まず狭いヘラで、取ってきれいにして、今度ははがれにくいように、変成シリコンでつけました。
変成シリコンはシリコンではありません。正確に言うと”シリコン風ウレタンコーキング”といったほうがいいでしょう。
そのため、ペンキが良く付きます。その代わり汚れやすいので塗装しない場合はそのつもりで使って欲しいと思います。
その後組み立てて、縦横の精度確認して・・・
「バッチリ合格です。」
しめて、修理代1000円です。もっと頂いてもいいのですが、メーカーに出すと運賃別で4000円くらい掛かるでしょう。
これが自店修理のいいところですから。
それではまた明日。
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