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焼却炉のお話その2

いくら耐火煉瓦(レンガ)製と言えども、高温劣化します。
初回のみは煉瓦の中にある僅かな水分が急に沸騰すると煉瓦に亀裂が入ることがありますので、
初回は大量焼却は避けていただきます。
しかし、長い間耐火煉瓦が高温にさらされ続けると少しづつ破損していきます。
今回の焼却炉は金属部はすべて18−8のステンレス製ですが、ステンレスと言えども高温下では錆びます。
(18−8のステンレスの合金内訳の3/4は鉄ですから)
それを少しでも回避するための工夫も必要です。
対策法は炉内を極端な高温にしないことです。
そのためには
1.高温になる物質(樹脂・プラスチック類)の焼却を避ける。
2.樹脂をたくさん含む合板・集成材・塗装材の焼却を出来るだけ控える。
とにかく焼却炉には高温の炎が大敵になります。
元々”炎”は有機物の気体が酸化するときに発生する熱と光です。
気体が酸素と混合している時が一番高温になります。
ですから、高温下で気体になる樹脂は一番高温状態を作ることになります。
木材の場合、針葉樹には樹脂(タール分)が多く含まれます。そのため広葉樹よりも高温になり、逆に燃焼時間も早くなります。
この逆が暖炉に針葉樹を使用しない理由でもあります。
(広葉樹は樹脂が少なく炎が少ないため炉を傷めず、燃焼時間が掛かるため火持ちが良くなります。)
逆にタールやプラスチックが酸素不足のため、あるいは温度不足のために酸化せずに煙突を通過し、気体から固体の戻ったものが煙の正体です。
そのためにも、煙を酸欠させないブロアと温度不足を解消するバーナーが必要となります。
炉内に空気を送るブロアのタイマー
バーナーが焼けないようにするファンスイッチと燃焼時間を設定するタイマー
それではまた。
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