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利益率

このタイトルの言葉。
使う人によって解釈が、かなり違っているように見えます。
「ウチは全然儲けていないから、利益率なんてほとんどないよ。」(ある建築屋さん)
「俺は人工(にんく)しか貰っていないから、利益率はOだよ。」(ある大工さん)
こんな感じで”利益率”という言葉を使って見える方がおられるようですが、
本来の利益率は「どれだけ儲けいているか」とか「いくらピン跳ねしているか」ということとは少し違います。
税務上は
利益率=(売上ー商品原価)÷売上x100%
以上になります。但し外注工事費などは商品原価に含めません。
ですから、小さな営繕大工工事(久しぶりに使います)で総額10万円の工事費で使った木材・建材が1万円だとすると
利益率=(10万円−1万円)÷10万円x100%=90%と言うことになります。
でも、この程度の仕事では普通、儲かるとは言えないでしょう。
ですから利益率が高いからと言って、儲かっているわけではありません。
また同業者でも利益を上乗せする時に、例えば原価から2割上乗せした場合、利益率は20%÷120%=16.7%になります。
同様に5割上乗せしても50%÷150%=33.3%しかありません。
ですから、利益を上乗せする時は本来は売上から上乗せしないと儲かっているつもりでも、そのわりではない時があります。
昔、お遊びでお土産屋さんで、
「この商品まけてくれる?5割引の5割り増しで良いですか?」
と、言ったら
「それでいいの?そんなら売ってあげるよ。」
と言われましたが5割り増しの5割引ですと、1x1.5x0.5=0.75ですから都合2割5分引きになります。
これを「10割引の10割り増し」って言ったら、何とタダです。
いかに上乗せするより、値引きすることが割に合わないか?
皆さんもよくお考え下さい。
それではまた。
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