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窓を抜く その1

昨日の問題に対してryutaさまからすばらしい回答をいただきました。
他の方にも回答できるように今回はスルーさせていただきましたが、このまま回答者が現れないかも知れませんね。
それでは、本日の本題に入ります。


窓を抜く作業と言えば、2x4でフラッシュビットを使ったルーター作業を思い浮かべる人が多いのは同業者の方でしょうか?

フラッシュビットは先端に穴を開ける刃が付いていますが、そこに隣接する外周部分には刃が付いておらず、ルーターで窓を抜くときは、この刃の付いていない部分の下地の窓内を当てて表面の構造合板を刃の付いている外周刃部分で削り取ることによって、窓を下地に沿って抜くことができます。
但しこの時、刃の付いていない部分は削らないにしても、強くこすれるために
こすれた痕が残ります。ですから化粧面には使えません。
化粧面を削るときはコロ付目地払いビットを使用します。
また、窓を抜くとき必ず時計回りに抜きます。
ルータービットで切り込みを入れるとき進行方向に対して回転する面が左へ逃げるため時計と反対回りにまわすとビットが下地から逃げてしまうためです。
使用するフラッシュビットですが細い方が楽に切れますが、
トリマー用の6mmビットですと9mmベニヤくらいが限界です。
12mm合板ですとチップの付け根が6mmよりももっと細いため
すぐに折れてしまいます。
ルーターですと標準ビットが12mmと太すぎますので、スリーブを入れて
8mmのビットで加工、または8mm専用のルーターを使います。
どうしてもトリマーで加工したい場合は折れにくいシャンクが6mmで
刃径が8mmのビットを使用すると刃が折れにくくなります。
(刃の付け根の台金が太いため)
それでも切れなくなったときは力づくで窓抜きをするとフラッシュビットが折れてしまいますので、
切れなくなったら研磨に出してください。


以上は2x4の話だったんですが、最近の軸組工法では構造合板などの面材を外部の構造体に直接貼ることが多くなりました。
その場合、窓の部分を切った面材を貼る時の折れてしまうため、窓上・窓下で面材を切って貼る方が見えますが、
元請会社によっては切らずに2x4同様貼ってから窓を抜くように指示されるところがあります。
その場合2x4同様フラッシュビットを使われる方が多いのですが、最近充電マルノコを使う方が見えます。
続きは明日。
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