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先日のメール

昨日は団体のスペシャルゲストと楽しくプチオフ会が行えました。詳細は、割愛させていただきます。


先日、釘打機の樹脂劣化について、専門家の方からありがたいメールを頂きました。
本人から了解を頂きましたので、内容を公開させていただきます。


以下、原文のまま


はじめまして 
某化学工場の技術者の○○と申します。
6月上旬にブログを発見し、読み漁っております。
突然のメールですが、くぎ打ち機の樹脂部品の劣化が問題となっているようで劣化を伸ばす案がありますので打たせていただきます。
(樹脂は専門ではないため、一般的な化学者の知見です。)
提案としては「保存を金属缶で行い、脱湿材を入れておく。」です。
ポリウレタンの劣化の原因として考えられるものは、水、酸、アルカリ、光です。
また、軟質ポリウレタンであるため、可塑剤の蒸発または変性も原因として考えられます。
しかし、後者では破損ではなく硬化しほんの少し小さくなることになるため、ブログで見られた
破損には至らないと思われます。
このため、空気中の水分を除去し、光を遮断した保管条件であれば劣化をかなり防ぐことができると思われます。
入手しやすい脱湿材はシリカゲルです。社に戻って資料を確認しないとはっきりしませんが、能力も十分と思われます。
ほかには、塩化カルシウム、モリキュラーシーブスなどもありますが、入手性、コストに難があると思います。
ホームセンターor薬局で入手可能と思われますが、試薬会社と取引があれば、そちらから購入されたほうが安いと思われます。
(ネットでも買えるかも)
青い粒状のものを使用してください。(和光純薬 199-00505 でぐぐると出ます。 *和光の手先ではありません)
湿度が一定以上になると赤く変わりますが、赤くなる前に交換してください。また、優しく乾煎りすると再生し、再利用できます。
金属缶は「天切り半斗缶」辺りが良いかと思います。保存の際は蓋と胴をビニールテープ等で巻いて、外気が入らないよう処置願います。
昔の海苔の缶タイプだと不要と思われます。
なお、化学をなりわいにしていますが、専門外ですので一般論での対策になりますので、劣化が防げる保証はありません。
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