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エアの流量

以前のコメントで
「高圧コンバーターはビス打機には使えない。」
と言う内容がありました。
どうして使えないのか?
それはエアの流れる速度に関係します。
電気の流れる速度が電流、流れにくさは抵抗といいます。
逆に流れやすさは単位がオームの逆数になるため、
かつてはオームをひっくり返して「モー」と言う単位で表していたようですが、(現在はジーメンス
エアの場合は流れやすさを「流量」と言います。
高圧コンバーターはコンプレッサーに付いているレギュレーターよりも本体を小さく収めるため、
開きの少ない弁を開閉して気圧をコントロールしています。これを「流量が小さい」と言います。
そのため、エアの流れが悪く、ビス打機のようにエアモーターを搭載する機種はエアの消費量が多く、
エアの流れが追いつかないためにビスが早く打てなくなります。
分かりやすく別の表現をするとエアホースが折れ曲がった様な状態になります。
エアホースが折れるとその部分の開口断面積が小さいため、ゆっくり釘を打つと打てますが、早く打つと2本目以降の釘が浮き出します。
また折れていなくても常圧の極細ホースでビス打機を使うと流量が小さくエアが流れにくいため
ビス打ち速度が遅くなります。
ビス打ち作業には出来るだけ、太いホースを使いましょう。
ビス打ちだけでなく、ネダレス打ちでも同様のことが言えます。
プロの作業者には機械や道具の特性も考慮して性能を十二分に発揮して欲しいと思います。
それではまた。
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