昨日の続きになります。
ビス打ち機はMAXもHiKOKIもほとんど高圧ばかり売れています。
マキタに限っては高圧しかありません。
常圧のビス打ち機は常圧コンプレッサーしか持っていない方向けかどうか
分かりませんが、
画像を見る限り
見た目は全く同じ。
違うところはホースの差込口のみ。
実は中身もほぼ同じ。
違うところは高圧ビス打ち機にはエア差込口のところに減圧弁が入っているだけ。
だから、その部品を入れ替えれば高圧機に常圧部品に取り換えると常圧で使えます。
もちろん、その逆もOKです。
それではどちらが良いか?
これもググってみました。
すると1件だけ見つかりました。
内容は「高圧の方がパワーがある」(それは、違うでしょう!)
本体は同じ常圧で打っていますから、パワーは変らないはずです。
「高圧=パワーがある」と言う見た目の印象が拭き取れないようです。
それでは全く同じか?と言ったら実は違いがあります。
この件はたくさんのユーザー様からの回答なので間違いないと思いますが
「高圧の方が早く打てる」
これは理にかなったことだと思います。
よく「圧が高い方が空気を早く送るから」と付け加える方がみえますが
間違いではないと思いますが、個人的にはちょっと言い方を変えています。
話は飛びますが、エアをたくさん必要とする機器を使う際、
その手元に大き目のサブタンクを設置し使用する機器に早くエアを届かせて
作業速度を上げますが、その装置を「パワーパック」と言います。
高圧ビス打ち機の場合エアホースを”6mm推奨”と言うことになっています。
逆に4mmの細いホースは使えないと言われます。
ホースは太い方が早くエアが流れますが、それだけでなく
釘打機以上にエアを必要とするエアモーター搭載のビス打ち機は
できるだけ近くにエア源が必要となります。
高圧ビス打ち機でもハンドルの中に溜めたエアは常圧なので
ビスを半分打ち込んだ時点でハンドルのエアはなくなるので
エアモーターのエア源はホースの中のエアを使います。
そのためにホースは太い方が手前にエアがたくさんあるので有効ですし
常圧と同じホース内径なら3倍のエアが入っていますので
高圧ビス打ち機に4mmのホースを繋いだのと同じ条件になるため
常圧ビス打ち機の方が打ち込み速度が遅くなります。
ただ、常圧ビス打ち機にもいいところがあります。
それは1台のコンプレッサーで2台のビス打ち機を使う時、
高圧だと15気圧付近が限界ですが常圧の場合7気圧まで下がっても使えます。
コンプレッサーは気圧が低い方が汲み上げが早いのでさらに有効です。
だったら高圧ホースにレギュレーターを付けて常圧ビス打ち機を付けたらサイコーか?
ご存知の方も多いと思いますが、高圧コンバーターは釘打機専用で
ビス打ち機には対応しておりません。
圧力を調製するバルブが小さいために流体抵抗(エアの流れにくさ)が大きく
エアモーターのようなものには十分なエアを供給できないので
逆効果となってしまいます。
ちなみに当店が昔作っていました、常圧レギュレーターなら
コンプレッサーに付いているレギュレーターで作っていましたので
ビス打ち機にも対応します。