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剛床の速射について その1

先日h168さまのインスタのコメントで

N75を剛床に打つ際、20気圧くらいで打った方がたくさん打てるが

圧力を目一杯上げる方はたくさん打つことよりも

速射性を目的とするので圧力を目一杯上げるとのことが

記されていましたが、圧力が高いからエアが早く進むというのは

一概に何とも言えないと思います。

例えば電気の流れる速さの話があります。

電気はどんなに離れていても瞬間に流れます。

この速さは1秒間に地球を7周半と言われますが

実際に電子が進んでいる速さは亀が歩く程度の速さ。

電気が瞬間に反応するのは電線の中にある電子が同時に動くかららしいです。

そのため「電気が速く流れる」と言ういい方は適切ではなく

「電気が速く伝わる」と言う方が適切のようです。

水道のホースでも同様ですが30mのホースの中に水がないと

水が出るまで時間がかかります。これは水の流れる速さの影響のためで

ホースの中に水が入っていると蛇口をひねった瞬間に水が流れます。

これが水の伝わる速さになります。

 

これを高圧のエアに当てはめるとどうなるか?

高圧はホースが細いのとプラグの穴が小さいために

常圧よりもエアの流れが遅く、その分タイムラグが出ます。

これは釘を打った後に「シュー!」と音がする時間が

高圧の方が長いことで分かると思います。

過去にも言いましたが釘打機はこれから打つエアはホースのエアでは

瞬間に釘を打つためのエアとしては間に合わないために

ハンドルの中にあるエア(パワーパック)で打ちます。

打ち込んだ瞬間からパワーパックの気圧が下がるため

ホースからエアを取り入れます。

連射する際に完全復帰する前に打ちますが23気圧もあれば十分打てます。

高圧ホースが細くホースのコンプレッサー側のプラグ穴と

釘打機のプラグ穴が小さいために流体抵抗が大きく

圧力が少々違ってもエアの流れる速度はあまり違わないようです。

つづく