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松井鉄工所のお話 その1

先日、くるくるぱーさまとのコメントの中で松井鉄工所の特集記事でもという話をしましたので、その記事を書いてみます。
これから書くことは、あくまでも、自分の情報からの内容ですので、実際のこととは、多少ズレがあると思いますが、ご容赦願います。
松井鉄工所の営業マンの方々からもこのブログ見ていますの声を伺っておりますので、実際と違っておりましたら容赦なくご指摘願います。


くるくるぱーさまと同じ三重県の松井鉄工所は元々電動工具とは全く無縁の企業でした。
本来は船のエンジンメーカーとしては有名なメーカーでした。(現在も有名です)
http://www.matsui-j.co.jp/
しかし、今から30年くらい前は船のエンジンの売上も伸び悩んで、何か別な事業が出来ないものかと打診をしていたそうです。
その時に別の事業の候補として電動工具案が持ち上がったようですが、
電動工具と言うものは意外に工作機械と製造コストに対する商品単価が安く、かなりの量産をしないと元が取れず
当時のマキタや日立工機に食い込んでいくには、かなりの無理がありました。
そこで、市場にない電動工具なら戦う余地があるとのことで、地元の大工さんに色々と相談されたようです。
松井鉄工所は今話題の伊勢神宮のある伊勢市の会社です。
伊勢神宮に行かれた方はお気づきかもしれませんが、伊勢市ではやたらと鎧囲いの家が多く、
地元の大工さんに
「何かこういった電動工具があったら良いと思うようなものはないですか?」
と、尋ねると
「鎧の加工できる機械があったら買うよ。」
確かに鎧加工する電動工具なんてありません。
当時はバンドソーで斜めに挽くか、小型の電気カンナで斜めに横ズリしていましたが、
板反りに合わせた加工は出来ず理想の加工とは言えませんでした。
そこで、大工さんから色々なアイデアを頂いたようです。
・裏の斜めにしゃくる部分は板反りに合わせカーブを掛けること。
・板と鎧の間に隙間が出来ないように裏の部分を抉ること。
・板のピッチが決められること。
これらの意見を組み合わせて完成された商品がスライドソーでした。

http://www.matsui-j.co.jp/products/powertool/slidesaw.html
続く
2561005