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高圧ホースが破裂したら

高圧ホースは本来自分で直さず、メーカーで直すことが原則になっております。
別に嫌がらせをしているわけではなく、「自分で直せます」と謳って、もし何かの事故があった場合、
メーカーの責任となるため、ユーザーで直さないようにと促進し、責任回避をしております。
でも、実際はすぐに直らないと困ります。
当店にも持ち込み修理がございますが、高圧ホースの途中で切れた場合、二つに分けるかジョイントで繋ぐか悩むところです。
でも、破裂箇所で一番多いのはソケットの付け根になります。
ソケットの付け根はエア工具の向きを変えるたびにホース付け根が折れたり伸ばしたり反対に折れたりしているため
どうしても劣化が早くなります。
特にホースのカバー部分(アーマ)が折れると折れた部分に角があるため、その角が原因で破裂します。

今回はこれを補修します。
ほとんどのメーカーは左ネジになっていますので、普通はネジが締まる方向に回せばホース外側が外れます。
その中にホースを固定している樹脂リングがあります。
C型に割れているタイプは簡単に取れますが、割れていないタイプは壊さないと外れません。
でも、壊すと再生不能のため、今回は再利用します。

黒い樹脂リングを鑿かカッターナイフで一箇所だけ切り込みを入れてC型に割ります。
この時MAXのホースなどはホースの中のソケット部分にOリングが入っているものがあります。
絶対にそのOリングを傷つけないようにしてください。

外した外周部のアーマが折れて角張った部分は予め取り省いておきましょう。
新たに入れる部分のホース先端は劣化が怪しい部分は気前良く切り捨ててください。

このようにホースを入れますが、高圧ホースをソケットに挿入するのは非常にきついので、
ホース先端を熱湯に付けてから入れると入れやすくなります。
全部入れたらネジを締めますが、うまく入れないとネジが真鍮のため、
最初は軽く回してねじが正規に挿入される感覚を確かめながら(ここで無理やりツッコむとネジが破損して再起不能になります)
※注意:上記の文章は声を出さずに読んでください。
ねじ込むようにしてください。
これで使えますが、このままですと再度破裂しやすくなります。
そのためホースの折れやすい部分をビニルテープで保護します。
普通に巻くとビニルテープがすぐに破れますので、折れないように折れる部分を埋めるように巻いてください。

太さが一様になったら、その外側からビニルテープを巻くとビニルテープが折れにくくなります。
以上、ご参考にして下さい。あくまでも自己責任の範囲でお願いします。
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