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インパクトのトルクについて その2

マキタのトルク表記方法は資料によると
「M16高力ボルト3秒締め付け時」
TD137Dで最大170N・m TD148Dで最大175N・m
M16と言えばホールダウンのボルトです。このボルトを仮締めの状態から3秒ですので六角軸が折れる寸前かもしれませんが
表からするとM12ではいくら締めても100N・mも締まらないのでM16のしかも普通のボルトではなく、
高力(ハイテンション)ボルトでの計測のようです。
トルク数値はボルトが細いとボルトそのものが撓(しな)いトーション効果を生むためトルクが上がりません。
ここで改めて「トルク」の定義を言いますが「トルク」はエンジンのトルクとは若干意味が違い、
ここではボルトの締まり具合のことを言います。(下ネタで絡まないで下さい。)
また同じ太さのボルトでも高力ボルトの方が撓いが少ないためトーション効果が出ず、強く締まります。
恐らくトルク表記を大きく見せるため、普通では使うことがないM16のハイテンションボルトでの実験をしたのでしょう。
でも、今回の表は説明書風に書いてありましたので、ひょっとして?と思い日立WH18DDLの説明書を見ると
何と!書いてありました。


日立のトルク表記方法は
「M14高力ボルト3秒締め付け時」
WH14DDLで最大167N・m WH18DDLで最大172N・m
マキタと若干違っていました。
違うところはM16のボルトではなく、一般では使わないM14でした。
M14の方がM16よりも撓いやすいので、トルク表記をするには悪条件になります。
実際に日立のほうがトルク表記が僅かに低いですが、悪条件を考慮すると日立の方がパワーが上のような気がします。
以前行った18Vダービーでもマキタよりも日立の方がビスが早く締まっていたこともうなずけます。
でも、このインパクトドライバーのメイン機の消費者が使う目的からかけ離れた表記法にはやっぱり意義ありです。
この続きは、またの機会に致します
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