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困った現場

先日、T大工さんから2ヶ月ぶりの電話で注文がありました。
現場を聞いていないので
「現場は何処ですか?」
と、尋ねると
「この前の現場。」
当店から車で10分も掛からない近くの現場ですが、手の早いT大工さんが2ヶ月も掛かる現場なんてほとんどありません。
前の会社のモデルルームなんて新築1棟分の面積があったのに
応援大工さんを目いっぱい入れて、24時間体制で木工事を4日で終らせた方です。
とりあえず現場に伺うと、何かクレーム処理っぽい長電話中。
ちょうど休憩中だったので、応援大工さんと一緒にコーヒータイム。
T大工さん電話が終ってコーヒータイムの中に入る。
長居はせずに帰ろうとすると、T大工さんが寄ってくる。
「この現場長いですね〜。」
「もう嫌になっちゃうよ。」
「どうしたんですか?」
「建前が終ったら、いきなりお施主さんが『玄関の向きを変えてくれ』と言われて『ちょっと待った!』だよ。」
とにかく、作っては壊し、作っては壊しの連続のようである。
「契約書にハンコをついたら、そのとおり作れば文句は言えないんじゃないの?」
って言われましたが、ハンコをついても、契約文書の内容が理解できていない場合は有効とは言えない。
ここの元請会社は引渡しまで、ほとんど変更がないことが大工さんの自慢だったんですが
この現場はちょっと違うようである。
引渡しまで変更がないということは営業マンがお客様の意向を十分に理解し、
出来上がるものを着手前に十分お客様に理解させる技量があると言うことである。
が、この現場はちょっと勝手が違う。
T大工さんにこう言ってみた。
「この会社は営業マンが優秀なはずなのに、今回の営業マンに問題アリじゃないの?」
「うん。倒産した元Fハウスの営業マンだから。」
あとは、皆さんのご想像にお任せします。