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F1000修理

日立の自動カンナF1000の修理です。

普通なら現場で直しますが、事情があって引き取りの修理となりました。
症状は昇降ハンドルが空回りしていました。
原因はハンドル付け根の下地が折れてしまい、傘型ギヤが空転していました。

もちろん溶接しますが、このまま溶接しても位置が決まりません。
そこで色々と細工します。
まず、溶接前の開先研磨をします。(これを怠ると内部が溶着しません)

残った部分の下穴にネジを切ります。

折れた部分に長すぎるネジを入れて

そのままねじ込みます。

この状態で鋳鉄用の溶接棒で溶接します。

溶接完了しましたが、結局スライド部分のパイプが錆びて動きません。
定盤を叩きながら、なんとか動かして錆を取って、グリス塗って無事終了。
重くなる前にオイルを入れておけばこんなに苦労せずに済んだんですが・・・。
昔から父の口癖でした。
「油は自分ばかり注さんで、機械も注して。」
そう言ってた父は毎日油(アルコールのことです)を注していました。
それではまた。