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若手がいない

職人さんの高齢化は一途をたどっているように見えますが

実は数年後には止まるようである。

理由は大工さんの成りての多かった昭和30年以前の生まれの方が退職するために

平均年齢が下がり職人さんの総数も過去最低数で安定するようである。

しかし、これは職人さんの世界だけでなく金物店も同様の傾向にある。

ネットショップやホームセンター風のプロショップは増えているが

小回りが利いて、すぐに間に合う金物店は業界にとって絶対に必須であるが

市場が小さくなっているため採算の合わない販売店が多くなっている。

無借金で自前の不動産で高齢化の販売店なら利益が少なくてもやっていけるが

借り物の建物や借金を返済中の金物店だと元気のいいうちにやめた方がいいような店もある。

逆に若手が育たない環境にも問題がある。

技術や経験がモノ言う仕事は仕事を覚えるのに時間がかかりすぎる。

自分は仕事に限らず物事すべて死ぬまで勉強と思っているが

大工さんの見習いの場合年明けまで残る子は全体の1/3くらいと言われている。

仕事が面白くなるまで経てば、続いてくれると思いますが

ただ漠然と我慢をしている子は、同じ失敗を繰り返すし

いつまで経っても我慢なので育たないし続かない。

長く残る子は「ここにしか居場所がない」と割り切れる子か?

これが建築業界の今後の大きな問題である。

単価を上げたくらいでは解決しないような気がします。