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金物屋の未来は

当店の創立当初は鋸目立からスタートして、道具の販売を平行していた。
それらの業務には限界があるため、道具屋としては、いち早く金物を始めた。
金物を始めたころは道具を購入される目的で来店される倍くらい
金物を購入する目的の方が多かった。


時代も変わり、直営工事の大工さんが激減し、金物の売れる比率が下がった。
さらにプレカットに付随してボルトがほとんど支給になった。
また、住宅会社の金物支給率も増えてボルト以外の売り上げも少なくなった。
釘がビスに変わり、手打ち釘が機械打ちに変わったため単価が上がっているが
支給率の高騰の方がウエイトが大きいため、金物売り上げは下降の一途を辿っている。


結果として、金物店よりも先に、県内の金物問屋の半数以上が廃業または倒産した。
建築ボルト専門の問屋も数十%は廃業している。
補強金物メーカーのカナイ・カネシン・タナカあたりは
金物屋を見切り始め、材木屋や合板建材商あるいは住宅メーカーに直接乗り込んで
金物店を無視し始めている。


そのため、金物店は別の流通業者のミスによる尻ぬぐいのために活用され、
別業者にとっての都合の良い業者になっている。


職人さんの高齢化もそうであるが、金物店も高齢化して、新しいものの対応能力が低下している。
当店はこの仲間に入るわけにはいかないが、当店だけが手を上げても誰も付いてこない。


期待されない販売店もいけないが期待しないのも良くないかもしれない。
言っても無駄だったら見切りも付けないといけない。
「でも、他に店が無いから。」
と言う声も耳にする。


でも、通販や量販店はなくなっても何とかなるが、地元の金物店はないと困るはずと信じて
本日も頑張ろう!