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聞く側の解釈

以前も言いましたが「この刃は切れる」と言うのは

「この刃は調子が良い」とほぼ同意語であるので

それを聞いた側は「調子がいいのか」と解釈していただければ問題ないですが

粗い刃を見せると「こんなんで切れるのか?」と言われます。

この時点で勝手に聞いた方が綺麗に切れると思ってしまったのかもしれませんが

粗い刃で切れると言ったら切れ肌は二の次で軽く早く切れるという意味になります。

 

今でも釘打機からエアが漏れると「パッキンが悪い」と言われる方が見えます。

間違いとは言いませんが

これを聞いた方の大半は「パッキンと言う部品が悪い」と解釈をします。

でも釘打機のパッキンが悪いというのはそういう意味ではなく

「気密状態(パッキング)がよろしくない」と言う意味で

原因を示しているわけではなく状態を表しています。

このあたりにご注意願います。

 

動かない電動工具を持ち込まれる方に

「カーボンが悪いかな?」と言うと

「カーボンは、まだあった。」と言われることが良くあります。

カーボンが悪いというのはカーボンが消耗したという意味に捉えられる方がいますが

そうではなく、カーボンブラシあるいはその付近が正常ではないという意味。

カーボンブラシを外して素直に出てくれば良いですが出すときに引っかかっていたら

NGです。

軽症なら抜いただけで外側のブラシホルダとの癒着が溶けるので

それだけで直りますが抜いた後にカーボンブラシの当たりが悪いからと

カーボンブラシの木口を削る方、最悪です。

木口を削るとモーターとの接触面積が減ってしまうので回転不良を起こします。

当たりが悪くて削るときはカーボンブラシの側面の癒着痕を削ると

快調に回ることが多いので、そちらをチェックしてください。

 

それと「断線」

断線と聞くと「コード切れ」と解釈される方がいますので私は言いません。

断線は回路の中の欠線状態のことですから、

カーボンブラシがモーターに当たっていなくても断線。

 

今後もまちがった解釈がないように、できるだけ言葉を選んでいく所存でございます。