どうして売れるコンプレッサーを販売店にPRさせていないか。
日立産機システムPA2000VH
大工用エア工具は日立・マキタ・MAXの三社でほぼシェア100％です。
その日立ですが工具を販売しているところの社名は日立工機といいます。
昨日紹介したコンプレッサーは日立産機システムです。どちらも日立グループなんですが、
産機は少し前までは親会社の日立製作所の商品部でした。
数年前に子会社でコンプレッサーを製造していた「トキコ」を合併吸収して
製作所の商品部が日立産機システムとして独立しました。
前説が長くなりましたが、以前は日立工機のコンプレッサーをトキコが製造し建築用のみ工機が販売していました。
建築関係以外のところは、商品部が販売し身内同士仲良く商品を分けていました。
しかし、棟梁の住宅受注量が減ったため、棟梁が今まで使っていた大型木工機械が全く売れなくなってしまい。
その機械を製造していた茨城県の日立工機佐和工場に閑古鳥が鳴いてしまい、
苦肉の策で、この工場でそれまで外注だったコンプレッサーを製造することになりました。
問題はこのことを親会社の日立製作所の承諾を取らなかったことです。
恐らく、承諾願いを出しても了解いただけないと思ったのでしょうか。
いずれにしても、親会社は日立工機がトキコ製のコンプレッサーをを販売してくれなくなったので、
製作所も一大決心で日立工機製のコンプレッサーよりもいい商品を開発して対抗することになりました。
ところが日立工機は自社製品を売らなければいけませんので全国の代理店に
「トキコ製のコンプレッサーを大工道具屋に売るな」というお触れを出してさあ大変!!
今度はせっかく良いコンプレッサーをユーザーに販売できません。
ということで現在は全国のほとんどの大工道具屋では販売されない状況でございます。
じゃ当店はどうして売ってるかって？
お客様により良い商品を届けることが当店の仕事です。当然裏技を使って値打ちに仕入れております。
どんな方法かは、企業秘密なので申し訳ございませんが聞かないでください。
注意：「トキコ」という社名はすべて日立産機システムと合併したため現在はありません。
