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リフォーム大工さん

今の大工さんは「リフォームができるようになったら一人前」とか「リフォームをやると勉強になる」
と言う事をよく耳にします。
リフォームと言えば、テレビのビフォーアフター。毎回視聴者の感動を呼んでいるようですが、
実はプロの大工さんに言わせると、
「あんなにお金を懸けりゃそれぐらい普通だろ。」
「俺ならもっと安くできるよ。」
そのほかブーイングのオンパレードになりそうな気がします。
現実、リフォームを手がけている大工さんの話を聞くと
「朝お施主さんが家族を送り出してから帰ってくる間に、何事もなかったように修理をするのプロの技だ。」
と言われます。
どういうことかと言いますと、1日かからない工事ならなるべくお施主様の生活の阻害を最小限に抑えるため
前日に予め材料加工・積み込み
AM8:30現場前で、ご家族が出勤登校されるまで待機
AM9:00家具移動後、作業開始 作業時間が短くなるように最小限に壁床天井等を切断。悪いところをあらかじめ用意した材料で交換補修。
PM0:00本来なら昼食だが、当日終わらすため必要な材料・加工が必要な場合お施主様に「お昼に行く」と言って食事せずに材料調達・加工する。
PM1:00何食わぬ顔をして、作業再開切ってはずした壁床天井を再利用
PM3:00一服の時間だが、あと1時間で片付けたいので飲み物を飲んですぐ再開。
PM4:00作業終了、掃除をして、道具・残材を片付けて家具を元通りに移動。
PM5:00お施主様にお礼挨拶をして残材を処理しに行く。
PM6:00次の日の材料の加工・積み込み後、帰宅
お昼ごはん食べないこともありますから先に夕食。その後、何もなければ、自宅で請求書の作成
こんな感じでしょうか。これだと、お施主様の通勤登校されたご家族の方は
「ええ−っ、本当に今日大工さん来たの?」
って、言われそうですが、これがプロの技なんです。
お施主さんには実勤6時間で一日分の請求をしますから「大工さんもらい過ぎ」と思われるかもしれませんが、
実は10時間分ぐらい働いていて、しかも打ち合わせ費用は入っていません。
打ち合わせ・集金時間まで入れて経費を引くと時給1000円ぐらいになってしまいます。
これは技術職の時給とはとても言えません。
同じ工事をリフォーム会社がやると、リフォームの得意でない大工さんが来るので
余分に壊して材料をふんだんに使い経営者の利益、従業員の賃金、その他必要経費が懸かるので
リフォーム大工さんの金額の5〜10倍くらいになってしまうのではないでしょうか?


ビフォーアフターの匠よりリフォーム大工さんはすごいです。


リフォーム大工さんがんばれ!!