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常庸の請求について(その2)

昨日の続き
若いお施主様に限らず、若い世代は(自分を含めて)クレームを付けるところがあれば、値切りのネタにすぐにクレームをつけてしまいます。
まず、見積もりの時点で工賃が10万円だったはずが、請求では2万円高くなっています。
でも、これは実行金額ですから業界の方なら分かると思いますが、一般の方には理解しづらい明細になっています。
まず、これで値引きのネタにならないまでも、不服ポイント+1になります。
次に請求書の6人工ですが、実際に8時間x6日びっちり働けるわけがありません。
材料を取りに行ったり、作業中に手を止めては、打ち合わせ。
足らないものがあれば、材木屋・金物屋に走る。
加工しなければいけないものがあれば、作業場で加工する。
(こんなことはしないと言われる方も見えると思いますが、お施主様もずーっと見ているわけではありませんから)
お施主様の視線からすると、一日に8時間働いているようには見えないかもしれませんから
「大工さんの1人工って、その程度?」って思う方も見えるかもしれません。
リフォーム屋がこういった工事を請ける場合は工事費一式○○円あるいは大工工事費一式○○円といった請求をします。
板金屋さんや塗装屋さんは”平米いくら”あるいは”1mいくら”という表現をします。
”一日いくら”とか”一時間いくら”と言うのはあくまでもびっちり働かないとお施主様は納得できないかもしれません。
自分が修理見積もりする時は部品代込みで○○円
あるいは部品代がいくらで工賃が半日では出来ないかな?って思ったときは一日分の工賃を見積もります。
高めの見積もりかもしれませんが、早めに終わった時は請求時減額します。
予定より早く終わって、見積もり金額より安くなってクレームをつける人はいません。
大工さんがよく
「平米いくらの業種は儲かるが、俺たちは一日いくらだから儲からない。」
なんてことを良く聞きますが、人工で見積もるのは、ギリギリの金額を出そうとする良心からくるもの、
あるいは、かかりすぎた時に予定超過分の人工を頂こうとする逃げかもしれません。
新築の場合でも同様だとは思いますが、大工さんの人工は、原価計算上のものであって、
余裕を持って”平米いくら”あるいは”一式いくら”と言った請求で良いのではないでしょうか。
儲かりすぎたら返すのは簡単です。
でも、足らなかった時に請求するのは大変です。
本業でもないものがヌケヌケと、でしゃばって申し訳ございません。
でも、自分の基本は常に”お客様のために”
お施主様が施工する職人さんを良く思っていただければ、自分にとってお客様のためになります。
それではまた。
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