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常庸の請求について(その1)

地元の愛知県建設組合連合会(略称:愛建連)では一日の大工日当が23000円と30年くらい前に決められたまま、
現在も放置されています。
そもそもこの金額を取り決める発端は、その昔お施主様が大工工事を行うときに当時は大工さんが大工人夫として
雇われて、その賃金が大工さんによって違うとトラブルがあるので、一律いくらと決めたことから始まったようです。
お施主様からすれば、同じ賃金なら少しでも腕の良い方(現在は悪い意味に使われることがありますが)に
お願いしようとしますから、
大工さんの間では同じ賃金なら、少しでも仕事がいただけるように、腕を競い合う良い時代でした。
しかし、現在では、そんな仕事の依頼はほとんどありません。
話を戻しますが大工日当23000円のことをA2サイズくらいに記入した愛建連の張り紙が
お施主様の出入りするような大工さんの事務所に、デカデカっと未だに貼ってあります。
現在のお施主様がこれを見たら「大工さんは儲かる」とか「大工さんは高い」と思われても致し方ないでしょう。
こんな状況下でも多少の仕事が大工さんのところに来ますが、
個人の大工さんが見積もりや請求を書くときに大工手間を別途請求で”何人工”と言う今の若い人には分からないような見積もりや請求をします。
例えば
見積書(A様邸修繕工事)
材料代   一式  50000円
大工手間 5人工 100000円(1人工単価値引きして20000円)
諸経費   一式  10000円
合計       160000円
お施主様は、希望の仕事に対して予算が合ったため、大工さんに工事依頼
_____________工事終了後
請求書(A様邸修繕工事)
材料代   一式  60000円(追加工事がありました)
大工手間 6人工 120000円
諸経費   一式  10000円
合計       190000円
_____________
このレベルの工事を大手リフォーム屋が請けたら50万円くらいの工事でしょう。
でも大手リフォーム屋ならクレームは言わせないように仕事をします。
しかし大工さんがこんな請求をすると人工の意味の理解できる方なら問題ないと思うのですが、
今の若い人にはどうか?
続きは明日。
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