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町の住医?

「住医」って、タイトルから聞き慣れない単語が出ていますが、こんな言葉はありません。
私が勝手に作った造語です。でも、住宅の修繕をして見える方なら、分かっていただけると思います。
これから大工さんがどんどん減っていく職人不足問題ですが、それ以上に問題なのが、修繕工事のできる大工さんがいなくなります。
現在は、この修繕工事のほとんどが60歳以上の大工さんがこなしておられます。
この大工さんは10年後には、ほとんど引退されます。
しかし、今の住宅を守るために絶対に必要な職人さんたちなんです。
このことが一般の方に少しでも理解して頂こうと、YAHOOの知恵ノートに書き込みしました。(現在74人の方に閲覧されました)
どう反映されるか分かりませんが、少しでも職人さんやお施主さんたちのためになれば、と思っています。
一応、下記に原文をそのまま載せておきましたので、お目を通してください。


以下、原文のまま
今から40年前までは住宅の新築も増築も修繕もほとんど大工さんが自分で請けて自身が工事をしていました。
現在では建築会社やハウスメーカーが新築をしてリフォーム会社が修繕をしているイメージが強いのですが、
小数ですが一部の大工さんは一般の住宅を直営で新築も修繕もこなしてみえる方がおられます。
大工さんは、経費はさほど掛かりませんが、新築工事に関しては外壁や設備工事など別業種の職人さんを依頼する年間工事金額や材料の仕入れ量が少ないため、どうしても総工事費が若干高いイメージがあります。
しかし、大工さんは職人であり商人ではありません。責任の持てる良い素材を吟味して、適材適所に使うため、どうしても強度のある高価な素材を使用してしまい工事費がかさみます。
新築の場合は、結論として住宅会社でも大工さんでも大きな違いはないのですが、
住宅の修繕工事となる極端に金額が違ってきます。

大工さんの修繕工事の場合、打ち合わせの時に直せる程度ですと、数千円の工事で終わってしまいます。
これが、その家を建てた大工さんなら大半がタダで行ってくれるでしょう。
(タダと言われてもお礼程度の金額を払うべきですが・・・)
その程度の工事をリフォーム業者にお願いすると
まず、営業マンが来て打ち合わせ。
次にその工事が出来る職人さんと打ち合わせ。
その後、職人さんが来て工事終了。
事務処理をして請求書を発行すると、人件費だけで3日分+会社の利益ですから
軽く見積もっても5〜10万円の工事になります。
ですから、良い営業マンは
「この程度の修繕工事はうちでは出来ません。」
あるいは
「近くの大工さんにお願いしてください。」
と、言われます。

それでは、どうしたら営繕工事のできる大工さんが見つかるでしょうか?
実際、お願いした人に紹介して頂くか、お近くの材木屋さんや建築金物店に行けば、ベストな方の紹介をいただけます。(もちろん無償で)

DIYカテゴリーを見ていると大工さんに相談したほうが結論が早いのに・・・と思うような質問を多く見受けられます。
どうしても大工さんと縁遠い方が増えてきたため、知恵袋で質問されるのだと思います。

でも、営繕工事のできる大工さんは住んでいる人から必要な情報を聞きだし、困っていること、必要なことを必要最低限の予算と工期で余分な経費を掛けずに工事を自分の手でこなすことのできる住まいの匠なんです。
ほとんどの作業を人任せのビフォーアフターの匠とは違います。
また、悪い所を見て必要な所を修繕する「住医(じゅうい)」でもあります。

こんな便利な大工さんを貴方の住宅の行き着けの「住医」にしておくと、心強いと思います。
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