先日緊急に修理依頼があり、
「ホゾ取りが、ガチャンと木っ端を拾ったら、刃が回らないような、回るような・・・とにかく直してください。」
という電話が入りましたので、その作業場へ、
三相電源のプラグが抜いてあったので、一応刃が手で軽く回るのを確認してプラグを差し込んでスイッチを入れると
「ブーーン」
普通に回転します。それを見たお客様が
「あれ？直ったの？」
ここでやっと気がつきました。最近はこの手の道具をいじることがなくなったせいか、はたまた歳のせいか。
「お客さん欠相運転じゃないですか？欠相運転って言うのは三相の三本の線の三種類ある各間に200Vが通っているのが正常なんですけれど、そのうちの1本が外れてモーターを回すための電気が足らないので、回ろうとするけれど回らない結局モーターが『ウー』と唸っているだけの状態ですよ。」
分かりのいいお客様
「あーそういうことか！プラグが中途半端に抜けたんだな。」
ピンポンピンポン 正解です。
すかさず、横にいる応援の大工さんに
「ということは、お前の仕業だ。」
言われた大工さんは聞かぬふり。可愛そうなのでかばって言いました。
「三相のプラグがこんなに高いところ（床高1.2mぐらい）にあったら仕方がないですよ。しかも三相のコードもいっぱいですから。」
そしてお客様
「うん分かったありがとう。」
これで一件落着。
でも、これではタダ働きだ。しかもこのホゾ取り他店で購入されたものです。
しかし、信用が一つ売れたことにして、また頑張るぞ！
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