昨朝、電話が
「ウチのホゾ取りTW-151の刃が一枚だけ回らないけど。」
「それはカーボン不良と思います。」
「急いでいないのでお願いします。」
この日は、たまたまそちらの方面に行く用事があったので午前中の向かいます。
これが本日の対戦相手。
とりあえず修理の基本、症状確認です。
スイッチON!
右の縦挽きが回っていません。
HW-151は三相ホゾ取りですが、モーターは単相モーターなのでカーボンブラシが使ってあります。
単相モーターを使う理由は
・人が上下させるために軽いモーターを使う必要がある
・アリカマ機能があるため4モーターの方が構造が簡単になる
と考えられます。
事実として、日立の三相モーターを使ったCT120Fは重すぎて使いづらいので
新品の納品の時から一番上に上げても落ちてくるほど持ち上げるバネを緩めています。
とりあえず悪いモーターのカーボンをチェックします。
「カーボン不良=長さが短い」と解釈される方が多いですが、それは間違いです。
”カーボン不良=カーボンブラシの働きが正常ではない”
と言うことになります。
今回は、長さは十分にありました。
スプリングも正常でしたが、カーボンブラシが通る真鍮製のブラシホルダの中をスムーズにカーボンが通過しません。
原因はカーボンがふやけたかブラシホルダの穴が小さくなったのか?
どちらか不明の時はカーボンをシコシコ出し入れして、その時に付いた傷がなくなるまでコンクリート面に擦って
スムーズにシコシコするまで削ります。
元通りに組み立て、試運転!
これでOKです!