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同業者の便乗商法

先日、あるお客様の作業場に寄ったら留守でしたが、本日到着の日付でマキタの釘打機用釘が38ケースほど納品されておりました。
実はマキタの釘は純正だけに特別安いと言うわけではありません。だから当店は販売しません。
もちろん心当たりはございません。このお客様にいやなことを聞いても仕方がないので、何もせずに次のお客様へ
最後に寄ったお客様の作業場で、
「今、釘打機の釘ってなくなっちゃうの?前から付き合ってる道具屋の営業が『釘がなくなるから今のうちに買わないとなくなっちゃうよ。安い釘から順番に売れていくからだんだん高くなるよ』って言われたので、『うちへ帰って在庫を確認してから頼むわ』と言っておいたけど・・・・」
確かに今、住宅建材が危機的な不足をしていて、職人さんが仕事ができない状態がたびたび起こっております。
しかし、釘は東日本では生産しているところはないし、量販品はほとんどが中国製。
そのため不足はしておりません。ましてや、職人さんが仕事が出来ない状態なので釘の消費が落ち込んでいます。
ですので、釘不足と言うのは全くのデマ。当然お客様に
「そんなの全くのデマですよ。そんなことを言ったら詐欺ですよ。万が一釘が不足したら、まとめ買いなんてさせません。今必要な商品だけ供給して一人でも多くの人に仕事を出来るようにすることが販売店の仕事ですから。」
「そうですよね〜。」
これで、誰がそんなことを言ったかは私は確信しました。先の釘の入荷経過も分かりました。
そこにタイミングよくマキタの営業担当から電話。用件を聞いた後
「電話を借りて申し分けないけど、○○販売店の営業が『釘がない』と言ってマキタの釘を押し売りしているようですけれど、マキタが押し売りに協力することを良く考えて欲しい。」
と電話中全く否定しない目の前のお客様にも聞こえるようにマキタの担当営業に伝えました。
マキタの営業担当もこのことを薄々感じていたような受け答えでした。


店に帰る途中で何か対策を講じないと、と思いながら帰社。
すると以前まで、その販売店で購入していたお客様と釘メーカー営業が見えました。
釘メーカーの営業に
「今、釘は十分ありますか。」
「もちろんあります。」
「その販売店の営業が『釘がない』と言って押し売りしているよ。」
それを聞いていた隣に見えます以前まで○○販売店で購入していたお客様
「あいつはいつも嘘ばっかり、2回も騙されたのでもう買わない。」
とのこと。


”商売人はうそつきだ”なんていう方が見えますが、私はその言葉を言って欲しくないです。
そういった言い方は逆に取ると”商売人は嘘をつく”あるいは”商売人は嘘を付いても良い”という意味になってしまいます。
でも、買う人は売り手を信頼して買うのですから、完全な裏切り行為です。
良かれと思って間違っていたならともかく、故意にお客様を騙すなんて許せません。
みなさんも”商売人=うそつき”という見方はしないで下さい。
私はいつもお客様の役に立つ仕事しかしません。たとえ利益が薄くても。お客様が不利な仕事は絶対にしません。
皆さんも売り手をしっかり選んで売り手の質を上げて頂きたいと思います。
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