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先週の解答(モーター焼け)

1週間前からもう一本ブログを書き始めまして話の内容がチャンポンになりそうな今日この頃でございます。
このブログと全く縁の無い内容ですが、お近くの方(愛知県西尾市近郊)か、その辺りにお知り合いのある方はご紹介いただければ幸いでございます。
タイトルは"カテキングとポストたち"と言います。


早速ですが、先週の解答をさせて頂きます。先週の問題は「”モーター焼け”って正確にいうとモーターがどうなることを言うんでしょうか?」でした。
またまた、takaさんからすばらしいお答えを頂きました。ありがとうございます。
100Vのモーターは電気エネルギーを回転運動に変えるものなんですが、実は50%しか変換していません。これを”能率”といいます。
残りの50%は熱エネルギーになります。そのため、その熱エネルギーを冷却ファンで冷やしてモーターの温度が上がらないようにしています。
このモーターに負荷を掛けていくとだんだんモーターの温度が上がっていきます。
特に回転数が半分ぐらいになると入力電流が倍ぐらいになり、逆にファンの冷却能力が半分になるため
モーターの温度がどんどん上がります。
モーターの中を流れている電流を通しているコイルはエナメル線といいますがエナメル線は銅線に酢酸ビニル樹脂がコーティングされています。
この”酢酸ビニル樹脂”ってどこかで聞いたことがあると思いませんか?そうです。木工ボンドのことです。通称「酢ビ」って呼ばれています。
当然この「酢ビ」が高温になれば、炭化します。炭化して炭になると導体に変わったり、あるいは燃え尽きてなくなってしまいます。
そうなると隣同士のエナメル線くっついたことになり、結果コイルの巻き数が減って、磁界の発生量が減り、能率が下がって回転運動に変換する能力が落ち発熱量が上がります。
これがモーター焼けの正体です。
ちなみに、これを「レヤーショート」と言います。日本語表記では「相間短絡」と言うそうです。
意味はコイルの中でショート(正確にはショートサーキット=回路短絡の略)すると言う意味です。


ちょっと難しいお話で申し訳ございませんでした。
ということで、電動工具を無理して使うとレヤーショートしますので、注意して使いましょう。


それではまた明日
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