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ブラシ式の充電工具

モーターは無理をすると電流値が上がります。
電流値が上がると、モーターはより加熱します。
それに反して回転数が落ちるために冷却ファンの送風量が減り、ますます温度が上昇します。
AC100Vの電動工具は高熱になるとエナメル線のエナメルが剥離したり、
炭化して導体に変わったりして、隣同士のエナメル線が短絡(ショート)し
コイルの巻き数が減ることになります。
コイルの巻き数が減ると、磁界が乏しくなり、モーターのトルクは落ちるだけでなく
電流がより流れやすくなるために、さらに高熱になります。
この一連の作用をひとくくりに「レアショート(モーター焼け)」と言います。


充電工具でも同様のことが起こるはずなんですが、
なぜかその前にカーボンブラシの枠が樹脂製のために
2個のカーボンブラシの位置が微妙に歪んで、モーターが焼ける前に
モータ焼けと同じ症状が起こります。

このようにモーターが焼ける前にカーボンブラシの入れ物であるブラシホルダが
熱変形して、回転不良を起こしていました。
この場合、初期のうちならモーターは焼けていませんので、悪い部分を交換します。

これをセットで交換して修理代は工賃込で3000円程度で済みます。


モーターが焼けたと勝手に思いこんで捨ててしまう方もおられます。
迷ったら、見積もり依頼してください。