PVアクセスランキング にほんブログ村

2サイクルエンジン

5月に入り、暖かくなってきました。
そろそろ草刈機を使うころになってきました。
草刈機を出して、混合燃料を入れて、エンジンを掛けようと思ったら・・・・
スターターロープを引けども引けどもエンジンが掛からない。心臓はあおるし息は切れる。
「もうやめた。修理屋へ持っていこう。」
と、修理を持ってみえる時期が来ました。
(当店特有の季節感です。)
原因は大抵以下の二つのどちらかです。
1.前回使用した燃料が残っていて、ガソリンだけが蒸発してキャブレターにオイルが詰まっている。
燃料の噴射口は針の先くらいの小さな穴です。当然オイルでは詰まってしまいます。
軽度ならガソリンを噴射口に掛ければ、オイルが溶けて直ることがあります。
中度なら分解清浄で直ります。
重度の場合は、部品交換となります。

2.前回使用終了時、燃料を抜いてエンストするまでエンジンを掛けたのに、今回掛からない。
本体は正常だと思います。問題は燃料です。この時は質問します。
「この燃料はいつ作った燃料ですか?」
「去年の秋。」
「だったら、燃料が原因です。」
燃料を代えると「ブーーーーーン!」
掛かりました。そうするとお客様がよくこう言われます。
「オイルが腐ってたのか。」
いいえオイルは腐りません。実は、ガソリンの揮発性の高い物質が先に蒸発して、引火点が下がってしまったのです。
「お客さん、ガソリンの消費期限は携帯缶で6ヶ月、ポリ缶で3ヶ月。ガソリンスタンドで購入する時はあまりたくさん作らないでください。」
何でポリ缶が持たないかって?実はポリ缶、ガソリンの揮発性の高い物質をわずかですが通してしまうんです。
ちなみに既製品で販売している混合燃料。消費期限が製造より2年なんです。中に安定したガソリンに撥水剤が入っています。
だから、2年も持つんです。でも流通の段階を経ていますので、私どもはお客様に渡す時は
「消費期限は1年です。」
と言って販売いたします。
だからと言って、草刈中に混合燃料の蓋を開けっ放しで使わないでください。
炭酸飲料と同じで、気が抜けますので消費期限が短くなります。
69503