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定格

皆さん「定格」って聞いたことがありますか?
定格というのはウィキペディアでは「定格とは、機器や装置、部品などについて、指定された条件における仕様、性能、使用限度などのこと。製造者が、その機器の仕様や、適正な使用方法を示した数字で、その値を定格値と言う。」と記されております。
実は電動工具にこの定格が定められております。
電動工具の定格は連続する1時間のうち、力率85%の作業を30分の使用に耐えうる(水中ポンプは30分ではなく1時間)となっている。(一部を除く)
ここで出てくる力率というのは、力率=負荷回転数/無負荷回転数x100%です。
要するに回転が15%落ちるくらいの負荷を掛けた状態の作業を使っている時間と使っていない時間が同じ割合ということです。


でも実際はマルノコで縦挽きしたり溝きりで鴨居の溝を突いたり、100V自動鉋で幅目一杯削ったりしたらこんなものではありません。
そのため、マキタや日立はプロ用の商品に関して自社定格基準を
連続する1時間のうち、力率75%の30分の使用に耐えうる設計にしているようです。
もちろんDIY用に電動工具はこの力率は85%になっています。
これがプロ用とDIY用の違いの一つでもあります。
ちなみに電動工具の消費電力とか定格電流というのもこの力率85%の時の数字です。
だから、無負荷の時は電流値もかなり低く、逆に過負荷の時は大幅に電流値が上がります。
参考までに理論的に一番作業量の多い負荷は力率50%何です。それ以上負荷を掛けると回転が遅く仕事量が減っていきます。


音感の良い方なら回転音でおおよそ分かります。
無負荷回転音がドレミの高い「ド」の音だとしますと85%はだいたい「ラ」75%はだいたい「ソ」50%はオクターブ下の「ド」です。
くれぐれも無理をしてブレーカーが飛ぶようなら過負荷です。ブレーカーを入れなおして繰り返し使うと故障の原因です。
道具の腕のうち、大切に使いましょう。
それではまた。
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