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樹脂ボディのマルノコ

今から30年くらい前のマルノコはすべてアルミダイキャストボディでした。
その頃日立工機の研修所へ行ったとき、指導員の方が
「西洋やアメリカでは、ほとんどの電動工具は樹脂ボディです。」
と、教えてくださいました。”アルミボディでなければ素人用の道具だ”といわれた時代、
その時は”西洋やアメリカの職人さんはみんな素人みたいな職人さん”と、いうイメージにしか思えませんでした。
それから数年後造作マルノコが発売され、やがてその樹脂ボディタイプが発売されました。
あるお客様が、カタログを見て、
「この色が違うマルノコを注文してくれ。」
と言われて取り寄せ販売いたしました。数ヵ月後そのお客様が、
「このマルノコ冬手が冷たくなくていい!」
と商品を褒めていました。私はこれだと思って、在庫の主力マルノコを樹脂ボディに代えました。
最初のうちは、買い求められるお客様に
「えっ!素人用のマルノコを売りつけるの?」
と言われることもありましたが、
「ホームセンターの樹脂ボディは強化ガラス繊維が入っていません。このプロ用の樹脂ボディはアルミボディより1㎜厚くして強度を同等にしております。また、冬冷たくないし、軽いし、コードにアース線が入ってないからコードが柔らかくて使いやすいんです。」
と言い続けて樹脂ボディばかり売っていました。
でもこれは正解でした。リピート注文は必ず樹脂ボディで頂きます。
当時の日立の営業マンが、
「何で樹脂ばっかり売るの?他の店ではアルミばかり売ってるのに・・・」
と言われましたが構わず樹脂ボデばかり販売しました。
10年後には電動工具メーカーもアルミボディは、ほぼ撤廃状態になりました。
自慢話で申し訳ございませんが、自社が進んでいるわけではありません。日本が遅れていただけのことであります。
それではまた。
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