最近は、あまり言われなくなったので若い方には、なじみのない言葉ではあるが、
電気ドリルのハンドル形状は色々ある。
大工さんの一般的な電気ドリルと言えば
「Dハンドル」
「D」ではない!と言われそうですが大昔はD型だったんですが写真のハンドル上が出っ張っていて
壁際も使えるようにフラットにしたものが現在の主流です。
ただDハンドルは片手で使うと電気ドリルの重心を大きく外れているため使いづらく
片手で使う目的のものは
「P(ピストル)ハンドル」
と呼ばれています。
これなら、重心で保持したまま押し付けラインもキープします。
片手で使う理想形と言えると思います。
以前も記事にしましたが、本来はスイッチを中指か薬指で持つ設計なんですが
元々欧米から入ってきたもので指の短い日本人には小指一本で持てないので
ほとんどの方が人差し指でスイッチを握っていました。
そのため、鉄工ドリル作業が片手では使いづらく、あまり日本では主流ではなかったようです。
日本で初めて作られた電動工具はご存知ですか?
画像が見つからなかったので、省略しましが、今回の電気ドリルでした。
メーカーは「日立兵器」
聞いた話ですが日立グループ傘下で戦争の道具を作っていました。
軍の司令で、修理に使う手持ち式の電気ドリルを作れと言うことで製作したものが
DハンドルでもPハンドルでもない「Tハンドル」
(現物はアルミダイキャストボディのモーターの下にハンドルを付けただけです。)
でした。この形なら戦前の手の小さい日本人でもしっかり持てそうです。
時の経つこと半世紀。
前身が日立兵器の現会社の日立工機が世界初の充電式インパクトドライバーWH8DAを発売しました。
インパクトドライバは日本人の手に合ったTハンドルから始まりました。
実は、このインパクトドライバも発売した別の理由がありまして・・・。
来週に続く