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先週の解答(プレナの厚みが合わない)

先週の解答をいたします。
先週の問題は飯田工業の三相のプレナSX-532の修理依頼で
「3寸で削った時は厚みが合っているが、それを1寸にすると1mmくらいの誤差が出る。また8寸にすると2mmくらいの誤差が出る。」
と、いう依頼でした。
早速、お客様の作業場に行ってきました。
何せ初めてお邪魔するところでしたので、少々緊張しながら・・・社長にご挨拶。
とても優しくて良い方でした。
お話した後、作業場のプレナを見せていただきましたが、
まず、定盤のガタがないかチェックしたら、ガタがなさそうでしたが、
思いっきり体重をかけると目盛りが数ミリ動きます。まずこれが原因1です。
次に、目盛りをよく見ると、目盛りと目盛りを指しているゲージの隙間がやたらと大きいんです。
5mm以上あったでしょうか。これだけあると常にゲージと目が同じ高さを同じ高さにしてみないと正確な寸法が読めません。
300mm近く下がると床から500mmくらいの高さなので、よほど体を屈めないと読めません。
ですので、これが原因2です。
以上が解答ということにしておきます。


修理としての定盤のガタ直し方法は、まず一番定盤が安定する一番下に下げます。
そこで定盤4隅にあるセリ(かみそり)のボルトを一旦すべて緩めてからすべて手締めでガタがなくなるまで締めます。
次に、そのまま定盤を力強くゆすりガタがないのを確認します。
その時ガタがあったらボルトを微妙に増し締めします。
確認後定盤を上げます。その時きついようなら締めたボルトを微妙に緩めます。
厚みが60mmくらいのところまで上げて、もう一度ガタを確認します。
大抵この時ガタが少し出ます。理由はこの部分を日頃一番使うためセリが、すり減ってガタがどうしても大きくなります。
これが気に入らない時は、セリの下のほうをヘラでこそぎ、もう一度やり直します。


あと、ゲージの件ですが、ゲージは押しても目盛りとの隙間は小さくならないので、
単純にゲージをはずして、適当に曲げて、目盛りとゲージの隙間を最小にします。
くっつけると目盛りを擦ってしまい、目盛りが消えてしまいますのでご注意ください。
また元通り戻そうと思っても多少位置が、ずれますので一度木材を削って、その寸法にゲージを合わせます。
以上、お客様これでよろしかったでしょうか?
それではまた。
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