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建築用木工機械の将来は?その2

皆さんが御存知の電動工具メーカーも木工機械を発売しております。
しかし、本業の電動工具が落ち込んでいるわけではないですから、販売した木工機械を見捨てるわけには行きません。
リョービは昨日のとおり、岐阜県の常盤工業ですべてお願いしておりますから、売れなければそれはそれだけのことですが、
マキタと日立は自社製造です。売れないと工場が遊んでしまいます。稼動していなくても相当の経費が掛かります。
そのため、この二つのメーカーは少しでも赤字を抑えて、ユーザーの期待に沿うよう努力しております。


まず、日立工機です。
日立工機は木工機械製造部門は茨城県ひたちなか市ではなく、福島県南相馬市にある(株)日立工機原町というところで製造しております。
以前は同じ会社だったらしいですが、現在は独立採算になっているようです。
この工場の社員はベテランぞろいの職人肌気質の方が多く、経験年数も長く器用な方ばかりで、何でも作ってしまいます。
そのため、日立工機の商品だけでなく、ハムを切るミートスライサーや血液検査の時間短縮に使う遠心分離機なども手がけています。
しかし、さすがに十数年前から木工機械の売上が下がり、噂では日立工機本社の仕事も挟んでいると聞いております。
でも、南相馬市と言ったら、前にも書き込みしましたが、今年の3月11日に起きた地震で大変なことになっています。
関係者の話では、地震当日は部品棚は倒れ部品が散らかり、肝心な精度が必要な工作機械は地面に不陸は発生し使えません。
とりあえず、余震もあるので危険回避と家族の安否確認のため当日は3時に終了したようですが、
工場は海から離れているため津波被害はなかったようですが、直後の津波で従業員の家族が1名犠牲になってしまったようです。
さらに、福島原発から30km圏内に入っているためゴールデンウイークまで立ち入り禁止。
その後、部品を一品づつ手作業で出し、別な所へ移動しては検品してから出荷の繰り返し。
さらにその後工場が9月初旬には駆動し始めたようです。
原町工場関係者の方々大変お疲れ様です。
何もお手伝いできませんでしたが、販売で頑張らせていただきますので、よろしくお願いいたします。


先日、日立の超仕上かんなの基盤が故障しました。15年位前に廃盤になった機械です。
部品があるかどうか心配でしたが、木工機専任の営業に問い合わせたところ、
「右の基板はあるが、左の基板はない。」
とのこと。一応その場で基板チェックしたら、右の基板異常らしい症状があったので、交換して無事直りました。
その後、木工機専任営業と雑談
「50万円以下の機械が十数年たって、部品がないから修理不能ならいいんですが、定価400万の日立固定定盤自動カンナが廃盤後十数年経っていますが、特殊部品が、ほとんどないようですが、どうなっちゃいますか?」
と訪ねたところ。
「えっ!こっちも売ってるんですか?アチャー!」
実はこの機械累計4台販売しております。この機械は私が最善の努力をしてお守りいたします。
今のところ、問題なく動いております。あと10年くらい何事もないようにお祈りいたします。
長くなりましたので、続きのマキタは明日。
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