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変わらない電動工具のモーター その1

日本で電動工具を最初に作ったのは戦前、当時の日立兵器(現:日立工機)が政府の指令により、
「手で持って穴を開けることのできる小型の電気ドリルを作れ!」と言う指令により製造した電気ドリルが国産電動工具第1号機と言われております。
その時からカーボンモーターを使用しておりました。
どうしてカーボンモーターを電動工具の代名詞のように使っているか?
それは次の長所からです。
1.同じ出力の場合、モーターが軽く小さい。
2.同じ出力の場合、負荷の小さいときはトルクは他のモーターと変わらないが負荷の大きいときはトルクが大きくなる特性がある。
3.シンプルなため価格が安い。
4.電圧を変えることにより簡単に回転数を変えることができる。
5.発電ブレーキが使えるため簡単にブレーキ機能ができる。

逆に欠点は
1.カーボンブラシを必要とするため、カーボンブラシを150〜200時間で交換する必要がある。
2.火花が出るため、溶剤やガソリンの多いところでは危険性がある。
3.火花の発生による音が大きい。
4.火花の発生による電磁波でラジオなどの受信に障害が出る。
5.100Vでは入力が1500Wの条件に加え、エネルギー変換効率が50%のため、最大出力が750Wの制限がある。
以上、こんなところでしょうか。
電化製品は日々進化しています。自動車もコンピューターも工作機械も進化している割には、電動工具のモーターは80年くらいほとんど変わっていません。
皆さん何かおかしいと思いませんか?
続きは明日。
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