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先週の解答(綺麗に打てる高圧フィニッシュ)その2

昨日の続き
高圧と常圧で僅か10mmの違いですが、現在のフィニッシュネイラには、安全装置が付いており、少し強めに押さえないと
釘が発射できないようになっています。
昨日の図のように常圧のフィニッシュネイラがハンドル位置より45mmもドライバ芯が離れていると、どうしても楽に押さえようとするため、
少し機械を前かがみで打つことになります。
そうするとこんな現象が起こってしまいます。図をご覧ください。

高圧の場合でも前かがみで打てば同じ症状が発生しますが、軽く小さいので35mm離れている割にはそんなに傾けて打たれる方はいないでしょう。
そもそも最初に高圧フィニッシュネイラを発売したのはMAXでした。
フィニッシュネイラのように常圧でも軽い機械を拡販しようとすると高圧ならではのメリットがないと売れません。
幸か不幸か当時MAXが販売していた常圧フィニッシュネイラが問題作のTA211でした。
 TA211FP/SF50M0
この機械は最初にフィニッシュネイラに安全装置を付けた機種でした。
この機種が発売したころ、東京がマンションブームで鉄筋コンクリートの躯体の中でマンション垂木と呼ばれる30x40を間柱に
複数の大工さんが、壁の両面から同時に釘打機を打ち合って、反対側の大工さんに釘が当たる事故が何度も起こりました。
そのため東京都の都条例で「釘打機は安全装置を装備する」というような(聞いた話なので、正確な条文は分かりません)
東京都だけの法律ができてしまい、釘打機の一種であるフィニッシュネイラも、各メーカー共、
買っていただけないと問題ですので、すべての釘打機に安全装置を装備しました。
タッカは釘打機から除外されていますので、関係ありません。
また、マキタはピンネイラと表記すると釘打機の仲間に入る恐れがあるため、ピンタッカと表記しています。
同様に常圧フィニッシュネイラ(仕上釘打機)は安全装置をキャンセルする機能が付いておりますが、
都条例では、うまく逃げているようです。
話が逸れてしまいましたが、TA211が問題作だった理由は、また明日。
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