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コンクリート用ロール釘

昨日は専門ではないことを素人のくせに偉そうな問題を出させていただきました。
すでに数件回答を頂いておりますが、あえて来週まで解答は控えさせていただきます。
これまでに出ている回答よりももっとすばらしい回答をお待ちしております。
今日は同じコンクリートでも本業の話をさせていただきます。


皆さんの中にコンクリート用のロール釘を使ったことのある方はどのくらい見えるでしょうか?
大工さんも時にはリフォームや鉄筋コンクリート(RC)でコンクリート釘をたくさん打つような仕事に出会うことがあると思います。
その時の予備知識が売り手にも買い手にも不十分でトラブルが良く起こります。
基礎工事に型板の枠(30x60)を打つときには65mmのコンクリート釘をよく使いますが、これは捨てコンが十分固まっていないために
30mmの板(実際は26〜27mmのはずですが)に65mmのコンクリート釘を打つと35mm以上コンクリートの食い込みますが、
リフォームなどでは完全硬化したコンクリートに打つため、コンクリートに釘が入るのが、せいぜい20mmまでです。
出来れば15mm内外になるような設定で釘の長さを選定していただければと思っていますが、
現実は、お客様が30mm厚の木下地を打とうとロール連結のコンクリート釘を購入しようと見えますと
「2寸のコンクリート釘をくれ!」
と、来店されます。ここで素直に65mmのコンクリート釘を渡すと素人の販売員です。
プロショップならば、こんな注文のされ方をした場合、重量鉄骨に打つのか(あまり厚いと打てません)
軽量鉄骨に打つのか、コンクリートに打つのかを確認しなければいけません。
軽量鉄骨の場合、厚みが1.6〜2.3mm(90mm釘打機の場合3.2mmまで)で材料厚+10mm以上
重量鉄骨の場合、厚みが4mmなら90mm釘打機で最高に圧力を上げて何とか打てるくらいで、それ以上は無理です。
問題はコンクリートに打つ場合です。
基礎工事のように打ってすぐのコンクリートは釘が30mmくらい入りますが、新築でも大工工事に入る頃は釘が20mm内外しか入りません。
20mm以上コンクリートに打ち込むとコンクリートが割れて釘が効かなくなります。
これはコンクリートの硬化時間に問題があります。
コンクリートは水に濡れると硬化が始まりますが、夏場のコンクリートや型を入れないベタ基礎や捨てコンは硬化する前に
乾燥してしまい、コンクリートが十分硬化せず、空気中の湿気に少しづつ化学反応しながら硬化するために、
釘を打つ時期によって、コンクリートに釘の入る長さを考慮しなければいけません。
ちなみに、RCのリフォームなどの古いコンクリートに釘を打つ場合はコンクリートに入る長さを15〜20mmにします。
これを買いに来られた方にお話しすると
「そんなので効くか?」
と、言われます。でも、
「それ以上入れたら、コンクリートが割れて釘が効かないけど・・・。」
「そりゃそうだけど・・・。だったらどうするの?」
「とにかく数で勝負してください。それでも心配ならノープラグビスやボンドを併用してください。」
「分かった。でも丁度、下地より15〜20mm長い釘があるの?」
「そのためにコンクリート釘の長さの種類はたくさん在庫を揃えて、ばら売りしています。」
在庫のコンクリート釘の長さは27/32/38/45/50/57/65mmと在庫があります。
皆さんよろしくお願いします。それではまた。
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