MAXのHN65N2(D)の修理依頼である。
症状はN釘は打てるが線径の細い普通の400本巻の釘を打つと詰まるとのこと。
実際に釘を入れて検証する。
太いCN50を入れてみる。
特に見た目に問題なし。
次に線径2.1mmの釘を入れる。
釘の頭がドライバ芯からかなり外れている。
このまま打つとドライバがかすめそうであるが、実際は正常でもこれくらいである。
しかし、ちょっとおかしいところがある。
それは待機しているドライバの位置が釘の頭とほぼ同じ。
本来なら3~5mmくらい上でなければいけない。
ドライバが少しでも下がっていると釘が送れないために空打ちになる。
その時に太い釘は釘と釘の間のスペースがないために
釘を送ることができないが、
線径2.1mmの釘は釘を強引に送ってしまうために先頭の2本の釘が重なって待機し
それを次にドライバが2本まとめて打ち込むために釘が詰まる。
念のために依頼者に
「釘が詰まる前に空打ちしていませんか?また太い釘でも空打ちがありませんか?」
どちらもYESだったため症状は確定。
それを前提に分解する。
これが犯人である。
ピストンにねじ込んであるドライバが緩んで”ちんちん”が長くなっている。
当然
雌ネジが見えている。
とりあえず締めなおすと
これが正常な長さ。
これが正常位置。
このまま戻せば正常に使えるが、
ある程度使うと再度緩むことは目に見えておりますので
事情をお話しして新品交換します。
部品を手配しましたが現在メーカー欠品中とのこと。