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よく切れるけどよく折れる下穴錐

昨日の1000円均一で、朝からバイスの注文が殺到しまして、今回初めて即日完売してしまいました。
ご注文いただきました皆様、改めてありがとうございました。
また、喜んでいただける企画を考えますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日のネタに入らせていただきます。


下穴錐で、
「この錐は押さなくてもスイスイ穴が開く。」とか
「この錐はすぐ折れるけど開きが良い。」
なんて言われますが、これは刃の材質や刃先の切れ味ではなく、わずかな構造の問題です。
違いが分かるように写真を撮りました。

でも、ちょっと分かりませんので、下手くそな絵で勘弁してください。

ストレートのドリルは先端だけで穴を開けますが、テーパーの錐は先端よりもほとんど側面で穴を広げるように開けていきます。
そのため切れる切れないは外周面の構造に関わってきます。
図の一番上は外周面がテーパーで開ける形状と全く同じため側面が木材に対してモロに当たるため思いっきり押さないと切れません。
固木ですと食い込まないためなかなか開かないでしょう。
中央の錐は鉄工ドリルのように抵抗を減らすため、側面の木を削っていくところの1mmくらいだけ残し、
他の部分を鋤(す)いてあります。
それによって、開けるのに必要な押える力がかなり小さくて済みます。
図の一番下は側面の刃先のみが当たるため、中央の錐よりももっと軽い力で穴が開きます。
その反面回転力でどんどん食い込んでしまうため、押さなくても回転が強いと引っ張られていくような感じで穴が開きます。
そのため、刃先が折れやすくなります。
ですから、ケースバイケースでその場に合った下穴錐の選定が必要かもしれません。
逆に下穴錐に合った使い方が必要なのは言うまでもありません。
それではまた。
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