昨日のニュースを見ていましたら、中央道のトンネル天井崩落事故の原因の可能性としてケミカルアンカーが抜けたのではないか？
との報告がございました。
笹子トンネルのケミカルアンカーの構造図
一般の方には、聞き慣れない言葉ですが、これからケミカルアンカーが疑われるようになることは、考えなければいけないでしょう。
ニュースを解説していました大学教授がケミカルアンカーは接着で効くような、お話をされていましたが、
販売しているものとして、個人的にケミカルアンカーは接着で効くものだと思っていません。
丁度、先日ケミカルアンカーメーカーのサンコーの営業マンとそんな話をしていました。
「ケミカルアンカーは、あくまでもコンクリート用であって、モルタルやブロックには使えませんよね。」
と、聞いたところサンコーの営業マンは
「そうです。コンクリート以外には使えません。」
と、二つ返事を頂きました。
理由は以前の記事を参考にして下さい。http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20110429/1304024880#c
どこでもケミカルアンカーを接着系アンカーと呼んでいますが、自分流には接着系ではなく、形状固定型と呼んだほうが良いと思います。
ちなみにM16のケミカルアンカーはサンコーの場合、穿孔長が140mmです。
笹子トンネルは10mm足りません。
でも実際は規定寸法よりもトンネルの耐用年数の60年持たせるためにも5割以上は入れて欲しかったですね。
これからケミカルアンカーを使われる方には、このあたりの考え方があることだけを知っていただきたいものです。
ところで、お昼にそのニュースを見た後、自宅工事中の現場監督が来たのでケミカルアンカーの話をしたら、
「いつも5cmくらい入れて、『こんなもんが本当に効くのか？』と、思いながら入れていたけど、今度から規定どおり開けるよ。」
とのこと。
その後、妹から電話が、
「自宅を工事している会社社長のお母さんが亡くなって、今晩通夜みたいだけど・・・。」
えーーーーっ！聞いてないよ！
念のため専務に電話したら
「ちゃんとFAX来てるでしょ。」
「ごめんなさい。見ていません。」
「一応、念のために言っておくけど、故人の希望で御淋見舞と香典は要らないから。」
通夜に両方持って、葬儀を行かずに済ませるつもりだったけど、これでは両方行かないといけません。
とりあえず昨日は通夜に行ってまいりました。
本日は葬儀に参列いたします！
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