PVアクセスランキング にほんブログ村

マルノコ盤

一昨日、某ブログでマルノコ盤での事故についてのコメントがありました。
自分が実際に目撃したわけではありませんが、マルノコ盤に安全性ついて以前から思っていることがあります。


以前も触れたことがありますが、マルノコ盤を使用されるとき、危険回避のため刃を材料ツラよりも少し出る程度で切られる方がかなり多いようです。
確かに刃がたくさん出いると見た目にも危険っぽく見えます。
しかし、自分の考えの中では刃を控えめに切ったほうが、より危険ではないか?と思っております。
まずは、こちらをご覧ください。

このように刃の出し方を控えめにすると、材料を進めるに当たり、木材が浮きやすくなります。
もし、この木材が浮くと材料が刃の上に乗り上げてしまうため、材料が手前に向かって、勢いよく飛んできて大変危険です。
そのため、使用者は材料が浮かないように、刃物付近を常に押さえないといけなくなってしまいます。
刃物付近を押さえると言うことは、少しでも手が滑ると、大きな事故につながります。
それを回避するための方法として、下図のように刃を目一杯出す方法を提案します。

この場合は、手を刃物付近に押さなくても、材料が浮こうとはしないため、安全な切り方ができます。
また、材料に当たる刃の本数が減るため、粗い刃で切るのと同じ原理で軽く切ることができます。
切り口が粗くなったり、下面のバリが多く出るデメリットはありますが、
本来マルノコ盤で挽くような材料は切れ肌よりも直進精度の方が問われるはずです。
ですから、刃がブレない軽い挽き方の方が理想のはずです。
但し、注意点として、無垢材を挽く場合、挽いた材料が開いてくるため、平行定規は刃の中央より向こう側には定規がない状態で使うべきでしょう。
開かない合板やMDFなどは長いほうが良いと思います。
その違いを理解したうえで安全且つ迅速な作業をしてください。
それではまた。
1353405