今回も当て板を製作しましたが数本、内反りがひどいので使えない部分があった。
集成材は、ほとんどが無垢材で言う「あて」。
無垢材の場合はほとんどが中央で挽くと外反りに曲がるが
集成材はその逆である。
実は金属も板材を中央で挽くとほぼ「あて」。
型鋼に限らず鋳物でも同じく「あて」
縦挽きをすると引いた面が凹む。
縦挽きだけでなくフライス加工しても研削面が凹む。
手押し定盤は僅かに凹んでいる方が吸い付きがいいので
この性質を逆に利用している。
当店で問題があるのはマルノコの定盤。
これもアルミ鋳物をフライス加工するので削った面が凹む。
防塵マルノコのように面材を切る場合は特に問題はありませんが
付け鴨居のような精度が必要で細い角材を横切りすると
木っ端が落ちるときにベース中央が浮いているので
切り終わりに付け鴨居下切断面前方に刃の痕が付いて凹むことがある。
逆に粗材の縦挽きも真っすぐに進めているつもりでも刃口付近が凹んでいるので
使用者の思いと違った向きで進むために軋んだりしやすくなる。
対策としてフライス加工時の熱が上がらないように
加工を休み休みに行ったり、刃物を早めに交換すると変形が少なくなる。
集成材の凹む原因と金属の凹む原因は同じような気がするので図に書いてみました。
これで分かりますでしょうか?