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消えていく商品(ノーリツメカス)

ローカルな商品の紹介を致します。
今回は「ノーリツメカス」のご紹介をさせて頂きます。



手違い鎹の縮小版ですが、これは目透き天井を取り付けるときに使う釘です。
現在は石川鉄工所の敷目釘がメジャーだと思いますが、名古屋地区ではノーリツメカスの方が主流になっています。
それもそのはずです。製造元は取り引き先のボルト問屋の山田弥太郎商店だからです。
ノーリツメカスは敷目釘よりも打ちやすく木が割れにくいと言われています。
欠点は抜けやすいと言われますので、抜け止めに打ち終わってかたもう一本8分釘を半分打って曲げている方も見えるようです。
しかし、残念ながらこの商品は製造を打ち切ってしまいました。
理由は下請けの鉄工所が採算が合わないということでロッド(発注単位)を増やしたのですが、
問屋がロッドを増やすと発注量が多すぎて在庫が掃けない。また、次回発注する時期が数年後になり、
下請けの型や冶具の保管は長すぎて、処分したいとのこと。
ということで、製造元の在庫も全部なくなり、販売店の在庫を残して終了商品となりました。
普通の敷居や無垢板を引っ張るのに使うメカス釘もなくなってしまいましたが、未だに問い合わせがあります。
もし、入らなくなったメカス釘を譲ってくださる方がおられましたらご一報下さい。
それではまた。
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